歯石とは
2025.10.14
大阪府阪南市尾崎町の歯医者、くき歯科医院の院長 九鬼裕之です。
今回は、「歯石とは」についてお話をしていきます。
1.歯石の基本情報
歯石は、プラーク(歯垢)が硬化して歯や歯周組織に固着したものです。
時間が経過すると、歯垢中のカルシウムが唾液から沈着して歯石に変わります。
この過程は非常に早く、プラークが歯石に変わるまでにはわずか数日から数週間しかかかりません。
歯石は主に黄色や茶色がかった色をしており、歯の表面だけでなく、歯茎の縁下にも形成されることがあります。
2.歯石ができる原因
歯石の主な原因は、口腔衛生の欠如にあると言えます。
毎日の歯磨きやフロスが不十分だと、プラークが歯面に残り、やがて歯石に変わります。
また、食生活の乱れや喫煙も歯石の形成を促進する要因とされています。
さらに、個人の唾液の成分や流量によっても、歯石の形成速度が異なることがあります。
3.歯石の問題点と口腔健康への影響
歯石は、その硬さと固着性から歯ブラシだけでは除去できません。
放置すると、歯肉炎や歯周病の原因となり、最悪の場合、歯を失うことにもつながります。
歯肉が赤く腫れたり、出血しやすくなったりするのは、歯石が原因で発生する炎症のサインであると言われています。
4.歯石の予防方法
歯石の形成を防ぐためには、日々の口腔衛生が非常に重要です。
正しい歯磨きの技術を学び、1日2回、それぞれ2分間は磨くことが推奨されます。
フロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間や歯茎の縁のプラークを除去することも大切です。
さらに、定期的な歯科検診とクリーニングを受けることで、プロフェッショナルな手によるプラークと歯石の除去が可能です。
5.歯石を取り除く治療方法
歯科医院では、スケーリングとルートプレーニングという方法で歯石を取り除きます。
スケーリングは、超音波機器や手動の器具を使って歯石を削り取る処置で、ルートプレーニングは歯の根の表面を滑らかにする処理です。
これらの治療は、痛みを伴うことがあるため、局部麻酔を用いることもあります。
6.歯科医院での歯石取りの流れ
歯科医院での歯石取り治療は、まず口腔内の検査から始まります。
次に、スケーリングによって大きな歯石を除去し、ルートプレーニングで歯根を清掃します。
治療後は、適切なアフターケアの指導を行い、歯科医院での定期検診、またご自宅でのセルフケアなどにて継続的なフォローを行います。
7.まとめ
歯石は放置すると多くの口腔問題を引き起こすため、日々の予防と定期的な専門的なケアが非常に重要です。
くき歯科医院では、患者様の口腔内を健康に保つために、最新の技術と丁寧な説明をもって治療やケアを行っています。
歯石に関するお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。