くき歯科医院
* *

記事ページ

Article

歯肉退縮と知覚過敏について

2025.11.17

大阪府阪南市尾崎町の歯医者、くき歯科医院の院長 九鬼裕之です。
今回は、「歯肉退縮と知覚過敏について」お話をしていきます。

1.歯肉退縮とは何か?

歯肉退縮とは、歯肉が歯根を覆っている部分から下がってしまい、本来隠れているべき歯根が露出してしまう状態を指します。
この状態は、加齢や不適切なブラッシング方法、歯周病などが原因で起こると言われています。

2.知覚過敏の原因

対して知覚過敏は、冷たい飲食物、熱い飲食物、甘いものや酸っぱいものが歯に触れた際に、シャープな痛みが走る症状のことを言います。
この痛みは歯のエナメル質の減少や、歯肉退縮によって露出した歯根の象牙質が敏感になっていることから発生します。

3.歯肉退縮が知覚過敏に与える影響

歯肉退縮によって歯根が露出すると、象牙質が無防備な状態になります。
象牙質はエナメル質に比べて軟らかく、外部刺激に対して非常に敏感です。
このため歯肉退縮になってしまうと知覚過敏を引き起こしやすくなると言えます。

4.歯肉退縮と知覚過敏の予防方法

歯肉退縮と知覚過敏の予防には、適切なブラッシング技術の習得が重要になります。
また定期的な歯科検診を受けることで、初期の段階で問題を発見し、対処することが可能になります。
加えて硬い歯ブラシの使用を避け、ソフトな歯ブラシを使用することも効果的です。
ご自身に合った歯ブラシについて、ぜひ歯科医院の歯科医師や歯科衛生士に聞いてみてください。

5.治療方法とケアのポイント

治療方法には、歯肉移植手術やスケーリング・ルートプレーニング(歯石の除去と根面の滑らかな加工)などがあります。
これらの治療を行うことで、歯肉の健康を回復させ、知覚過敏の症状を軽減させることができます。
また、日々のケアとしては、フッ素配合の歯磨き粉を使用することや、定期的な歯科検診を心掛けることが挙げられます。

6.まとめ

歯肉退縮と知覚過敏は互いに影響を及ぼし合う症状です。
日常生活において適切な口内ケアを心がけ、定期的な歯科診察を受けることで、これらの問題の発生を未然に防ぎ、健康な歯を維持しましょう。
また、症状が見られた場合には早期に歯科医院を訪れ、適切なアドバイスと治療を受けることが大切です。

当院では虫歯や歯周病になってから来るのではなく、ならないような『予防』に力を入れています。
歯の健康は歯や口だけでなく、実は全身の健康に直結しています。
ですので歯やお口のことで何かありましたら早めに当院までご相談くださいませ。