歯科医院での歯ぎしりとナイトガード、ボトックス治療について
2025.12.01
大阪府阪南市の歯医者、くき歯科医院の院長 九鬼裕之です。
今回は、「歯科医院での歯ぎしりとナイトガード、ボトックス治療について」お話をしていきます。
1.歯ぎしりとは？
歯ぎしりは、日常生活の中で無意識のうちに歯を強くこすり合わせる行動のことを指します。
寝ている間や集中しているときに多く見られる現象で、これが長期化すると、歯や歯周組織にダメージを与える可能性があります。
2.ナイトガードの役割と利点
ナイトガードは、歯ぎしりを防ぐためのマウスピースのことです。
歯ぎしりをすると歯の摩耗や歯の移動、噛み合わせなどの不調を招きますが、
ナイトガードを使用することでこれらの問題を防ぐことができます。
ナイトガードの利点としては、
①歯ぎしりを防ぐことによる歯や歯周組織へのダメージの軽減
②睡眠時の顎の筋肉への負担を減少させる事ができる
③ナイトガードは個人の歯型に合わせ作成する為、個別に合わせたフィット感がある
などが挙げられます。
3.ボトックス治療とは？
ボトックスとは、ボツリヌス菌から作られた薬剤のことで、筋肉の収縮を一時的に抑制する効果があります。
歯科の分野では、歯ぎしりや顎関節症の治療に使用されることが増えてきています。
4.ボトックス治療のメリット・デメリット
ボトックス治療のメリットは以下の通りです。
①ボトックスを行うことで歯ぎしりをする筋肉の動きが止まり歯ぎしりの症状がなくなる
②ボトックスは注射の為、手術なしで治療する事が可能です
③ボトックス治療は痛みや不快感が少なく、患者様の負担が少ない治療です
逆にボトックス治療のデメリットは以下の通りです。
①人にもよりますが効果の持続期間は約3～6ヶ月と言われており、永続的な効果はない
②医院にもよりますが、自費治療の為、費用は安くはありません
③極稀にではありますが内出血など副作用の可能性がある
5.歯ぎしりの原因と対策
歯ぎしりの主な原因として、ストレスや不規則な生活、噛み合わせの問題などが考えられます。
対策としては、ストレスの緩和、適切な噛み合わせの調整、リラクゼーションのための習慣の導入などが有効です。
6.まとめ
歯ぎしりは、無意識の中での行動ですが、放置するとさまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。
ナイトガードやボトックス治療を通じて、適切なケアを受けることで、健康な口元を保つことができます。
歯ぎしりに悩む方は、ぜひ歯科医院にてアドバイスを受けてください。
以上、「歯科医院での歯ぎしりとナイトガード、ボトックス治療について」についての解説でした。
くき歯科医院では、患者様一人一人の状態に合わせた治療を提案しています。是非お気軽にご相談ください。