くき歯科医院
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金歯と銀歯の違いについて

2025.09.03

こんにちは、大阪府阪南市尾崎町に位置するくき歯科医院の院長、九鬼裕之です。
今日は、歯科治療においてよく使用される「金歯」と「銀歯」の違いについて、その特性や使用シーンごとの選び方について詳しくお伝えしていきます。
これから歯の治療を考えている方々にとって、どちらの材料を選ぶべきかの参考になればと思います。

1.金歯とは何か?

金歯は、高純度の金合金を用いて製造される歯科用の修復材料です。
金は非常に柔らかい金属であるため、他の金属と合金化することで硬度を増し、歯の修復に適した強度を持たせています。
金合金は人体との生体適合性が非常に高く、アレルギー反応を引き起こしにくいため、長期間にわたって安心して使用することが可能です。

2.銀歯とは何か?

銀歯は、主に銀と銅、さらに少量の錫や亜鉛を含むアマルガムと呼ばれる材料から作られます。
アマルガムは歯科で長年にわたり使用されてきた材料で、その耐久性とコストパフォーマンスの高さから、特に奥歯の大きな詰め物や被せ物に適しています。

3.金歯と銀歯の主な特徴

以下に金歯と銀歯の特徴について記載いたします。

・金歯の特徴
高い耐久性と長寿命
優れた生体適合性
審美的に美しいとされる金色の輝き

・銀歯の特徴
耐摩耗性に優れ、強い咬合力に耐える
経済的に手頃
時間が経つと表面が暗く変色することがある

4.金歯と銀歯の利点と欠点

以下に、金歯の利点と欠点について記載いたします。

【金歯の利点】
優れた耐久性と長期的な安定性
アレルギー反応のリスクが非常に低い
見た目が美しく、審美的な満足度が高い

【金歯の欠点】
高価であるため、初期投資が大きい
純金以外の成分が含まれる場合がある
銀歯の利点と欠点

【銀歯の利点】
低コストで広く利用されている
高い耐久性と機能性

【銀歯の欠点】
時間と共に色が変わりやすい
審美的な観点から金歯に劣る場合がある

5.使用シーンに応じた材料の選び方

選択肢は多岐にわたりますが、前歯や目立つ位置には金歯の使用をお勧めします。
奥歯など見た目が気にならない場所では、コストを抑えるために銀歯を選ぶのが一般的です。
どちらもそれぞれの利点を活かし、患者さんのニーズに合わせた最適な選択を心がけています。

6.まとめ

金歯と銀歯、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
治療を受ける際は、これらの情報を基に、ご自身の健康状態、予算、審美性のニーズを考慮した上で、最適な材料を選択してください。
何かご不明な点があれば、ぜひくき歯科医院までご相談ください。