インプラント治療とは
2025.04.22
大阪府阪南市の歯医者、くき歯科医院の院長 九鬼裕之です。
今回は、「インプラント治療とは」についてお話をしていきます。
目次
- 1.インプラント治療とは
- 2.インプラント治療の目的
- 3.インプラント治療の適応と非適応
- 4.インプラント治療のプロセス
- 5.インプラント治療の手術手技
- 6.オッセオインテグレーション
- 7.インプラント上部構造の取り付け
- 8.インプラント治療の回復期間
- 9.インプラント治療の成功率
- 10.インプラント治療の費用
- 11.インプラント治療の種類
- 12.インプラントの素材
- 13.インプラント治療における骨造成
- 14.インプラント治療のリスクと対策
- 15.インプラント治療の成功を左右する要因
- 16.インプラント治療に関するよくある質問
- 17.インプラント治療のアフターケアの重要性
- 18.インプラント治療を選択するメリット
- 19.インプラント治療のデメリット
- 20.インプラント治療と他の欠損歯治療との比較
- 21.インプラント治療に対する誤解を解く
- 22.インプラント治療の保険適用について
- 23.まとめ
1.インプラント治療とは
インプラント治療とは、歯を失った部分に人工歯根を埋め込み、それに人工歯を取り付ける治療法のことです。
自分の歯に近い機能や見た目を取り戻すことができるため、欠損歯の治療法として非常に人気がある治療の1つです。
2.インプラント治療の目的
インプラント治療の目的は、欠損歯による咬み合わせの悪化や骨の吸収を防ぎ、食事や発音の改善、審美性の向上、周囲の歯への負担軽減を目指すことです。
これまでのブリッジ治療や部分入れ歯治療と比べ、インプラント治療は周囲の歯への負担を減らすことができ、審美性もより良い為、それらを目的に治療される方も多いです。
3.インプラント治療の適応と非適応
インプラント治療は、健康な口腔内環境、十分な骨量、良好な咬合関係がある場合が適応となります。
一方、非適応の例は、全身疾患や口腔内の感染症、喫煙、妊娠、顎の骨が成長していない場合などとなります。
4.インプラント治療のプロセス
インプラント治療は、診断・計画、手術、オッセオインテグレーション、上部構造の取り付け、アフターケアの5つのステップからなります。
5.インプラント治療の手術手技
手術の流れと致しましては、まず骨に穴を開け、そこにインプラント体を埋め込みます。
次に、インプラントと骨が結合するまで待ち、上部構造を取り付ける流れとなります。
6.オッセオインテグレーション
オッセオインテグレーションとは、インプラントと骨が密着して一体化する現象です。
これにより、インプラントがしっかりと固定され、自然な歯のような機能を果たします。
オッセオインテグレーションには一定の期間が必要となります。
7.インプラント上部構造の取り付け
オッセオインテグレーションが完了したら、インプラント上部構造(アバットメント)を取り付け、その上に人工歯(クラウン)を固定します。これにより、機能性と審美性が向上します。
8.インプラント治療の回復期間
インプラント治療の回復期間は、手術後から上部構造の取り付けまでの期間で、通常3〜6ヶ月程度です。ただし、個人差や骨の状態により、回復期間は異なります。
9.インプラント治療の成功率
インプラント治療の成功率は、90%以上と言われています。しかし、成功率は患者の健康状態やインプラントの種類、埋め込む場所、手術技術などによって成功率は前後致します。
10.インプラント治療の費用
インプラント治療の費用は、一本あたり30万円~50万円程度が一般的です。
ただし、治療内容や使用するインプラントの種類、技術レベルによって費用は異なります。
11.インプラント治療の種類
インプラント治療には、シングルインプラント、ブリッジインプラント、オーバーデンチャーなど、患者の状態や要望に応じた治療法が選択されます。
詳しくは歯科医師にご確認ください。
12.インプラントの素材
インプラントの主な素材は、チタンとジルコニアです。チタンは耐久性に優れ、アレルギー反応が少ないため、多くの場合で使用されます。ジルコニアは審美性に優れ、金属アレルギーを起こしにくいという特徴があります。
13.インプラント治療における骨造成
骨造成は、インプラント埋入に十分な骨量がない場合に行われる、骨を増やす手術です。自分の骨や人工骨を移植し、骨量を増やすことで、インプラント治療が可能になります。
骨量の有無については診断後に歯科医師より説明がありますので、よくご確認ください。
14.インプラント治療のリスクと対策
インプラント治療のリスクには、感染、オッセオインテグレーションの不良、周囲の神経や血管の損傷などがあります。これらのリスクを軽減するためには、適切な衛生管理や手術技術、アフターケアが重要となります。
15.インプラント治療の成功を左右する要因
インプラント治療の成功を左右する要因には、患者の全身状態、口腔内環境、骨量、インプラントの種類、埋め込む位置、手術技術、アフターケアがあります。これらの要素が揃っていることが、インプラント治療成功の鍵となります。
16.インプラント治療に関するよくある質問
よくある質問には、「痛みはあるのか?」「何歳まで治療が受けられるのか?」「メンテナンスはどのようにすればいいのか?」などがあります。これらの質問に対する回答は、患者の状態や治療内容によって異なるため、担当医にぜひご相談ください。 ちなみに当院ではセデーション(静脈内鎮静法)という麻酔を行いますので痛みはございません。
17.インプラント治療のアフターケアの重要性
インプラント治療後のアフターケアは、インプラント治療の成功を維持するために非常に重要です。定期的な歯科検診やクリーニング、適切なセルフケアが、インプラントの寿命を延ばすことに繋がります。
18.インプラント治療を選択するメリット
インプラント治療のメリットは、自然な見た目と機能の回復、周囲の歯への負担軽減、長期的な安定性があります。
19.インプラント治療のデメリット
デメリットには、治療費用が高い、手術が必要、回復期間が長い、リスクが伴う、保険適用外であることなどが挙げられます。
20.インプラント治療と他の欠損歯治療との比較
インプラント治療と比較して、ブリッジや義歯は費用が抑えられるものの、審美性や機能性に劣る場合があります。また、ブリッジでは周囲の歯を削る必要があるため、歯への負担が増えることがあります。
21.インプラント治療に対する誤解を解く
インプラント治療には、痛みや失敗リスクがあるという誤解がありますが、適切な手術技術とアフターケアで、治療成功率は高く、痛みも最小限に抑えられます。
22.インプラント治療の保険適用について
インププラント治療は、基本的に保険適用外の治療となっています。しかし、特定の条件下で、一部の費用が保険適用されることがあります。具体的な適用条件や費用については、担当医に相談してください。
23.まとめ
インプラント治療は、欠損歯の治療法として高い審美性と機能性を提供しますが、費用や手術リスクなどのデメリットも存在します。治療を受ける際は、自分の状況や要望を考慮し、適切な治療法を選択することが重要です。また、インプラント治療を成功させるためには、適切な手術技術とアフターケアが不可欠です。
これで、「インプラント治療とは」についての解説を終わります。
インプラント治療に関心がある方は、ぜひご参考にしてください。また、治療を検討されている方は、担当医に相談し、最適な治療法を選択しましょう。